ここが気になるキングダム 第30回「『戦国策』を参考にした登場人物 後編(趙)」

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  • Опубликовано: 15 янв 2025

Комментарии • 2

  • @SibaSuma
    @SibaSuma 27 дней назад

    涉孟の部分ですが、新釈漢文大系の戦国策では人名として解釈されており「之を建信君・涉孟の讎(ともがら)に據(よ)す」と書き下されていますね。漢字辞典オンラインで調べてみたところ、「讎」という字には確かに「ともがら」という意味もあるようです。
    また、新釈漢文大系の注釈によると「涉孟」の「孟」は「血」の字の誤りで、「建信君と皮相国は両立しない深い讎」と解する説もあるそうです。
    李白に関しては戦国策趙策に出てくる李伯がモデルかなと思ったりしています。キングダムでは王齮が王騎、桓齮が桓騎、趙葱が趙忽になったりしていますから、これも同じ例かもしれません。
    あと、結構マイナーキャラクターですが、趙荘の副官として斉明とかも登場してます。
    確かに馬陽の戦いだけ異様に戦国策由来の登場人物が多いように思いますね。
    離眼城の回想で登場した人物に紀彗の父の紀昌という人が居ました。紀昌と言えば列子に登場する弓の名手の名前で、中島敦の小説「名人伝」では邯鄲の人という設定だったはずですから、もしかしたらそこから着想を得たのかなとも思いつつ。まあこれは流石に偶然の一致でしょうけどね。

    • @土居智典
      @土居智典  27 дней назад

      なんと、人名として解釈しているものもあるのですね。というか、日本語の戦国策は東洋文庫所収のものしか確認していないのがバレてしまいますが。しかし、これで作者もしくはそのアドバイザーが戦国策のどのバージョンを参考にしているかが分かってきますね。
       斉明・李伯については、全く気づきませんでしたが、ご指摘の点を踏まえると、ますます馬央馬陽の戦いの異質性が際立ちます。
       しかし、紀彗の父の方に実在の人物を投入してくるとは、思いもよらず。マイナーキャラも、うっかり見落とせませんね。